人びとが包摂される相互依存関係は共有のものであるがゆえに、それが私的所有の対象とならないよう国家の監視下に置かれていく。国家はさまざまな規制をとおしてこの相互依存関係を維持し発展させることを主要な任務とするようになる。ここに福祉国家(welfare state)——しばしばそれは社会国家(social state)とも呼ばれる——が誕生する。
代表制民主主義はなぜ失敗したのか p41 民主主義国における社会の私物化 藤井達夫
人びとが包摂される相互依存関係は共有のものであるがゆえに、それが私的所有の対象とならないよう国家の監視下に置かれていく。国家はさまざまな規制をとおしてこの相互依存関係を維持し発展させることを主要な任務とするようになる。ここに福祉国家(welfare state)——しばしばそれは社会国家(social state)とも呼ばれる——が誕生する。
代表制民主主義はなぜ失敗したのか p41 民主主義国における社会の私物化 藤井達夫
西洋では、なんでも二元論で切り分けようとする。情動と認識、主体と客体、人間と動物、生者と死者……。でも、チュツオーラの世界では、目にみえることとみえないことが分けられておらず、超自然的な存在と生きている人間との垣根もない。人間が植物になったり、神になったり、精霊になったり、半分男性で半分女性だったり、変幻自在に姿を変える。いろんな「存在」のあり方が可能な世界なのだ。
くらしのアナキズム p.198 自立と共生のメソッド 松村圭一郎
たとえどんな激しい苦痛がもたらされるにせよ、おれはそれを知らなくてはならない。知ることによってのみ、人は強くなることができるのだから。
女のいない男たち ドライブマイカー 村上春樹
毎朝の書き写しをして快いのは、その日、あるいはその先の何週間、何ヶ月かの考え事が提供され続けることだ。読むだけでは通らない回路が頭に通り、生活に起きる様々がそれに触れてきて退屈しない。たまたま一つの考え事が一年間も持続すると、「オリジナルな霊気を生成させて」それにまつわる小説になるというのが、近年の自分のやり方である。
生活考察vol.8 オリジナルな霊気を訪ねて 乗代雄介